中国留学情報



1.留学先大学の選び方

①地域による違い

  • 中国における外国人向け漢語教育の現場では全国統一の教科書(橋梁、发展汉语など)を使用する場合が多くどの大学で学んでも教え方に大きな差が無いと言えます。但し「〇〇外国語大学」のように語学教育に専門性を持った大学もあれば、理系の大学で初級~中級のみ教える大学もあります。一般的に留学生が多い大学はクラス分けがきめ細く寮や食堂などの施設が整っています。

     

  • 中国は国土が広く北京語以外に方言が多く存在します。広東語上海の話言葉(上海弁)がその代表です。これらは普通語とは全く別物です。広州や上海の大学でも老师は普通語を話しますが、学外で耳から中国語を覚えると言う点で言えば、やはり普通語を奇麗に話すと言われる東北地方(大連など)がお勧めです。(※広東語は中国でひとつの独立した「言語」として認知されていますが、上海の話言葉は単なる方言に過ぎません)

     

  • 気候で言えば中国東北地方の冬の寒さは厳しですが(大連の冬は寒いですが北京はもっと寒いです🐼)11月~3月は暖气(nuan qi)と呼ばれる暖房が強制的に入り部屋の中では案外暖かく過ごせます。

     

  • 上海など長江沿いの都市や広東省など南部の夏は酷暑です。中国四大ストーブと呼ばれる南京、済南、武漢、重慶はいずれも長江沿いに位置し、夏場は35~40℃の日が続きます。※大連の緯度は仙台市と同じ位です。

②生活環境による違い

  • 中国への留学ではPM2.5の多い地区は避けたいものです。空気が悪く喉の痛みを訴えたり咳き込む日本人を時々見かけます。
  • 中国では大都市ほど治安が良いと言えます。中国は警察(政府)が強大な権力を持っているため、犯罪者が表立って暴れる事もありません。銃の所持は勿論禁止です。治安が特に良いとされる都市は北京、上海、天津、大連、蘇州、杭州などです。
  • 中国の大学の教室や寮は全般的に古いです。少子化が進む日本では、大学間で新入生の獲得競争が激しく施設のリニューアルも常に必要になってきますが、中国ではそのような必要がないためです。(中国の大学は実質全て国立大学です)世界の中で綺麗好きと言われる日本人ですが、中国(海外)へ留学するとトイレやシャワールームの環境に幻滅する方もいます。
  • 物価の違いは「寮 費」に代表されます。大連にある大学の多くが1人部屋80~100元/日に対して北京や上海の大学は150~250元/日が相場です。(大学や滞在期間によって違います)

2.大学での授業について

9月と3月入学が基本!

  • 中国の大学には秋入学(9月入学が第一学期)と春入学(3月入学が第二学期)があります。それぞれ1学期を4ケ月づづ学びます。連続して2学期を学ぶ事が「1年間の留学」に相当します。1,2,7,8月は冬休み、夏休みとなり授業はありませんが、大学によっては4週間程度の夏期講座や冬期講座を開いています。中国で語学留学生の数が最も多い北京語言大学のようなマンモス校では個別に学習コースを設けています。

分班考试(クラス分けテスト)

  • 入学手続きが済むと直ぐに簡単なクラス分けテストがあります。テスト終了後の面接時に先生が「何年くらい中国語を勉強していましたか?」などと聞いてきます。後日クラスが発表されますが、日本人は『読む』『書く』で点数を稼げるために、ヒアリングや喋りを含めた全体の実力よりも上のクラスに振り分けられる傾向があります。授業が始まって最初の3日間位は他のクラスを見学する事ができるので自分に合ったクラスを選びましょう。

受業の進め方

  • 授業は総合課(基礎)/口语课(会話)/听力課(聴解)の3課が基本です。それぞれ教科書のひとつの課を4~6コマ(2~3日間)かけてこなし、授業は週20時間程度です。(授業は平日の午前中のみ。但し強化班や本科では午後も授業があります)各課で新たに使う単語についてのみ英語併記があります。

     

  • 総合課では通常、先生が本文を朗読した後に学生を順番に指名して同じところを朗読させます。教科書本文の内容を理解できているかをチェックするために段落毎の要点を質問したりします。また、その課で学ぶポイントについて練習問題があり宿題として出された場合は次の授業で答え合わせを行います。大学によっては黒板とは別にプロジェクターを使う場合もあります。

     

  • 口语课(会話)では教科書に沿った会話形式の実践としてクラス内で小グループに別れ、各自が教科書に登場する人物の一人を演じたりします。この時、最初は教科書見ながらでも構いませんが(舞台の台本合わせのように)段々と教科書を見ないように仕向けられる他にテーマを少し変えたアドリブの会話を求められたりもします。(先生にもよりますが、、)

初歩からでも大丈夫ですが、、

  • 中国語を全く話せない状態で留学される方もいらっしゃいます。日本人は漢字が分かるので教科書の内容は何となく理解できて授業には着いて行けるでしょう。但し留学を決めて渡航するまでの間は会話本などに目を通し出来るだけ多くの単語を身に着けておくようにしましょう。そうでないといくら初級スタートだからと言っても自分自身が苦労します。

中国語は世界一難しい言語?

  • 一般的に中国語は最初は入り易いが奥が深く、勉強すればするほど難しいと言われます。(中国語は世界一難しい言語とも言われています)日本人は日頃漢字を使う使うため「書く」「読む」についてはアドバンテージがあるわけですから、他の国から来たクラスメイトに負けるわけにはいきませんね。

3.中国でHSKを目指す方へ

HSKの4級は中国語検定3級、HSK5級が中国語検定2級~準1級相当レベル

  • 中国語検定3級は学習目安が「一般大学の第二外国語における第二年度履修程度、常用語が1,000~2,000語程度」とされHSK4級程度に相当します。中国の大学側は、初級レベルで留学にきても「1年の留学でHSK4~5級」、「1年半~2年の留学でHSK6級」が取れると言っています。

     

  • 留学前にHSK4級程度の実力がある方は1年の留学でHSK6級を取ってしまう方もいらっしゃいます。HSKの5級と6級で重要になるのは過去問題の取り組みです。日本人が苦手なヒアリング強化の他に文章を組み立てて素早く書く練習にも力を入れましょう。

     

  • HSKのレベルと過去問題サイト

4.中国で家庭教師の探し方

  • 中国への語学留学で特に短期の方は家庭教師を付けた方が上達の早道かもしれません。家庭教師は通常、留学先の大学で日本語を学ぶ中国人の学生になります。中国語の他に大学内外の事について色々と教えてもらえる身近な存在になるでしょう。

1.相手の理想スキル

  • 日本語学院(学部)の本科3~4年生または大学院生で日本語検定1級(N1)の保有者。※本科の4年生や大学院の3年生はインターンや卒業論文、アルバイトで忙しいようです。

2.家庭教師の探し方

 

①大学事務局を通じて相手を探してもらう。(相互学習であれば基本的に無料です)

②先に来ている日本人留学生から知り合いの中国人を通じて紹介してもらう。

③その他

 

※①互いに母国語を教える事が目的のため、中国語を教えて貰う事に集中できません。

※③大学の文化交流行事などを通じて知り合う。参考:遼寧師範大学 日本語コーナー

 

 

3.大連の月謝相場

  • 30~40元/h程度です。※北京や上海では80元/h程度が相場です。

4.取り決め事

  • 申込書が必要と言う事はなく勉強方法も含め全て話し合いで決めます。(いつ、どこで、1回あたりの時間と月謝、勉強方法)教えてもらった日と時間をカレンダーなどに毎回メモで残し、それを相手と共有しておきて、月締めで支払うのが一般的です。

     

  • ポイントとして相手は聞かれた事には答えてくれますが教えるプロではありません。学習方法は相手と相談しながら自分で組み立てて行く必要があります。

     

  • 勉強方法の例:1回あたり2時間の場合「授業で分からなかった部分の復習/宿題/教科書の朗読」に1時間、「テーマを決め中国語での会話」に1時間など。

5.途中入学のハンデキャップ

  • 途中入学でハンディキャップがあるとすれば6月と12月に行われる期末試験の問題が、授業を受けていない範囲から出題されると言うくらいです。新学期は毎年9月と3月の5日前後の月曜日から授業が始まります。最初は入学式や市内観光等の行事が入るため授業もあまり進みません。1ケ月程度遅れての途中入学であれば、授業を受けなかった部分は家庭教師などに教えてもらえば挽回できます。

6.中国語が上達する早道は?

中国人の友達を作るのが早道!

  • 中国語が話せるようになる早道はなんと言っても中国人の友達をつくる事です。最初のうちは大きな声でゆっくり話しかけましょう!相手が発音や四声の間違いを指摘してくれます。日本人は漢字が読めるため勉強が「読む」「書く」へ偏りがちになります。他の国の学生から見れば漢字は記号にしか見えず書き順もバラバラです。そのため「読む」「書く」は後回しにして「話す」事を優先するため日本人と比べて会話の進歩が速い傾向にあります。勇気を出して積極的に話しかけ、たくさん恥ずかしい思いをしましょう。

7.中国(人)の特徴について

順不同
  • 水道水は飲み水として使えない。
  • 基本的に夏でも暖かい物を飲む。(冷かたい物=体に良くない)
  • 餃子は水餃子が基本、焼き餃子はあまり食べない。
  • 残飯大国である。(料理は多く注文して残すのが常識)
  • インターネット利用に制限がある。(GoogleやYahoo検索、Facebook、Twitter、LINEは使えない)
  • 待つ際に並ぶ習慣が身についていない。
  • 個人主義であり調和などは気にしない。
  • キャッシュレス大国である。
  • 子供の頃から競争が激しい。(勉強、習い事)
  • 新幹線、地下鉄でのセキュリティチェックが厳しい。
  • 顔写真は修整するのが常識である。
  • 電動バイク大国。(大連では禁止)
  • トイレの清潔さは期待できない。
  • 北京、上海では日本のような青空に恵まれない。(特に冬~春)
  • 6,8,9が縁起の良い数字。100より99の方が大きいと感じる。
  • 派手な色が好き。(赤色、金色)
  • ゴミの分別はしない。(主要都市で分別ルール導入)
  • 声が大きい。

8.中国 留学生活の注意点

中国(海外)での留学生活は日本との生活習慣や文化の違いを理解しリスク管理をする事が必要です。中国 安全対策基礎データ

健康管理

  • 慣れない留学生活が始まり体調を崩される方もいらっしゃいます。飲み水で言えば中国は水道水は飲めないためミネラルウオーターを飲みますが、夏場に暑いからと言ってがぶ飲みすると下痢する事もあります。一度沸騰させたものを飲むなどして下さい。

学生寮生活

  • 寮の部屋の中や敷地で夜遅くまで大声で騒いでいる留学生がいます。他の留学生の迷惑になる事は言うまでもありません。学生寮は共同生活の場である事を忘れずに節度ある行動が必要です。中国の某大学では日本の特定の大学から来ている留学生が夜遅くまで寮の部屋の中で騒いでいたため、彼らが在籍する日本の大学のHPに苦情が書き込まれた事もあります。

飲酒 他

  • 週末など繁華街に出かけて夜遅くまでお酒を飲む方がいらっしゃいますが、羽目を外し過ぎるとトラブルに巻き込まれかねません。特に一人での行動は避け、節度を持ち留学生らしい振る舞いが必要です。※全て自己責任です。

反日感情

  • 中国は過去に日本が多大な迷惑をかけた相手国であるのは事実です。我々の世代が直接関与していないものの、相手は反日教育を受けているため反日感情があって当たり前である事を理解して下さい。 サイト内「中国カレンダー」⇒「反日感情が高まりやすい日」をご覧ください。

偽物/コピー品他

  • 中国で高価な物を買うのは避けましょう。偽物/コピー品(山寨=shan zhai)が多いためです。
  • 中国で買ったスマホは日本で使う事はできません(日本の機器認定を受けていない物を使用すると電波法違反です)

ホームステイ

  • 中国ではまだホームステイは浸透していません。ネットで検索しても情報自体が少なく、あったとしても情報が古かったり、地域(ホストファミリー)が限定されていたり、費用が割高なものばかりです。

アルバイト

  • 中国では殆どの大学で留学生のアルバイトを禁止しています。

※これらは大連、北京、上海に限った事ではありません