中国の携帯/ネット/VPN/微信

スマホは日本でSIMロック解除しておく必要があります。

• SIMロックとは、ドコモやソフトバンク、auで購入した携帯電話に他社のSIMカードを差し込んでも認識できない状態の事を指します。ロック状態ですと中国に渡航後、現地のSIMカードを契約して差し込んでも通信と通話ができません。iPhoneの12シリーズ以降はSIMロックがかかっていないようです。

• 日本でSIMロック解除をしたつもりでも、ご本人の勘違い等で実際には解除されておらず、渡航後現地のSIMカードが使用できないケースが散見されます。スマホが現地のSIMカードを認識しないと通話や通信ができないばかりでなく、銀行口座の開設が出来ないなど、留学生活に大きな支障をきたします。

   

• 現地のSIMカードを認識しない場合は現地で新たにスマホをお買い求め頂く必要があります。中国では中古のスマホは400～500元程度で比較的新しい機種が売られています。（新品でもメーカーを問わなければ2,000元程度で売られています。）

中国到着後にまず最初にやらなければならないのが、携帯電話の通信/通話契約（SIMカードの購入）です。

• 中国で携帯電話（電話番号）は外国人にとって「第二のパスポート」と言える重要な存在です。中国ではコミュニケーションの手段として微信（WeChat）と言うSNSアプリが重要な役割を果たします。大学のWiFi電波が弱かったり学外で使用する際にはSIMカードによるデータ通信が必要になります。

   

• 中国はキャッシュレス大国です。あらゆるシーンで（学食の支払い等）微信などのアプリを使ったキャッスレス決済を行います。これらのアプリを使用するためには銀行口座を開設して紐づけしておく必要がありますが、中国で銀行口座開設には中国の携帯電話番号が必要になります。この他に公共の場所で無料WiFiを利用する際にも本人確認（認証）がショートメールで行われます。

   

• 中国移動通信（3大キャリアの最大手）は外国人向けの新規契約を行う営業所を限定しています。不正防止の観点から若い方が契約する場合は契約時に1,000元程度のチャージを求められる場合があります。（2023年10月）

1. 「通話」は現地で契約したSIMカードを挿し込むだけでOK！
2. 「データ通信」は【APN】の設定が必要です！

• データ通信にはスマホの機種によっては【APN】（アクセス ポイン トネーム＝インターネットへの入り口となる通信業者への接続設定）の設定が必要になります。設定する「値」は契約する中国の通信会社ごとに違います。中国の３通信会社は「中国移動通信」「中国聯通」「中国電信）です。SIMカードを差し込むだけで自動的にAPNが設定されるケースもありますが、WIFIでネット接続していないと設定できない場合が多いようです。

• アンドロイド系スマートフォーンのAPN設定：「設定」画面から入り下記の写真の通り進めて行きます。（写真はクリックで拡大）

• アイフォーンのAPN設定：iOS16および iPadOS15以降ではAPN設定を自動入力できます。（参考サイト）

①中国の通信/通話プラン

• データ通信が40～50ギガ/月が含まれ且つ国際通話ができるプランは80～100元/月程度です。※コース変更は毎月できます。

②チャージ残高を確認する方法

• 中国の通信料金（通話/通信料金）は先払いです。日本のように使った分の請求が後から来る【後払方式】ではありません。そのため、先に任意の金額をチャージして使用します。チャージ残高が無くなった時点で通信と通話が出来なくなります。このためチャージ残高を常に気にしなければなりませんが、通信会社から定期的にショートメール（中国語）が飛んできて残高を知らせてくれます。

③チャージ方法 

• 微信（WeChat）や支付宝などのアプリを使ってチャージするのが一般的です。
• 通信会社の営業所に行き店頭で現金を渡すか、専用の機械に現金を投入してチャージすることもできます。

中国へ留学中に日本のスマホに基本料金がかからないようにするには番号保管や休止扱いにします。

• Docomo：海外赴任・留学などの電話番号保管・解除

• au：一時休止・再利用

• SoftBank：電話番号・メールアドレスお預かりサービス

• 中国ではGoogleとYahoo検索（2017年10月頃より）、G-mail、LINE、Facebook等は使えません。これは中国政府がインターネット通信を制限しているためです。この制限を乗り越えるための手段がVPN通信です。

   

• VPN通信はスマホやPCの本体で設定したり専用のアプリをインストールして使います。スマホ用に関しては無料のアプリがいくつかありますが、PC用は無料アプリは少なくセキュリティの面からも有料契約による専用のIPアドレス、ID、パスワードを使った通信がお勧めです。必要な方は渡航前にVPN通信契約（外部サイトへジャンプ）を検討しましょう。

大学の学内WiFi接続方法

• 大連外国語大学、遼寧師範大学ともに大学から与えられたIDとPWを入力するだけで繋がります。
• 遼寧師範大学は20元/月-30ギガ、大連外国語大学は12元/月-20ギガの使用が可能。（余ったデータ通信量は翌月に繰り越し出来ない）

• 中国ではLINEが使えない事もあり微信が日常生活に浸透しています。留学生活の中でクラスメイトとの連絡は勿論の事、先生から学生達へ各種情報発信に使われる事があります。LINEと同様に無料通話機能が付いていますので、相互にWiFiがあれば日本との国際電話も実質無料です。※微信とは（WeChat）※外部サイトへジャンプします。

• 微信は2018年7月より日本の国際デビッドカード（VISA）を紐づけ出来るようになりました。下の写真は微信を使い中国の携帯電話へチャージしたケース。（支払いに国際デビッドカードを選択）微信で29.97元を支払い後に日本の銀行口座を確認したところ、517円が引き落とされていました。当時の適用為替レートは1元＝約17.25円（2018年7月）

• 中国語ができなくてもお弁当を配達してもらえるアプリ（美团外卖や饿了么など）が人気を集めています。学食に飽きた時や外出したくない時など部屋の近くまで配達してくれますので便利です。

   

• 利用時には微信か支付宝のお財布アプリを使って注文時に先払いします。