中国 渡航時の現金とカード



1.渡航時に持参する現金(日本円)

  1. 中国の大学は入学時の学費、寮費を一括して現地通貨である人民元で納める必要があります。
  2. 学費や寮費を国際クレジットカード払いが出来る大学はまだ多く、現金の持ち運びを減らすためには学費だけでも渡航前に大学指定の銀行口座へ国際送金しておくことをお勧めします。※大学によっては寮費も国際送金ができます。また、下記で紹介する国際デビッドカードも活用しましょう。
  3. 日本の銀行や空港で人民元を用意(日本円を両替)する場合は、最小限(2~3万円分程度)にしましょう。日本国内での両替はレートがとても悪く中国での両替と比べ10%近く差が出る時があります。
  4. 中国へ一定金額(5,000USD=650,000円※1ドル130円の場合)以上の日本円を持ち込む場合は現地空港で税関申告が必要ですが、現地で通関職員に使用目的を聞かれたら「学費 xuefei」と答えれば何ら問題はありません。(中国税関申告書の記入例

日本円の両替について

日本国内での両替三菱UFJ銀行系列の両替所)2024年4月1日時点

  • 1元=22.53円前後 
  • 10,000元を入手するためには約225,300円(日本円)程度が必要。

中国国内での両替24024年4月1日時点)

  • 銀行窓口での両替は事前予約が必要です(中国人も同様)
  • 1元=21.41円前後
  • 10,000元を入手するためには約214,100円(日本円)程度が必要。
  • 現地 中国銀行の為替情報 ←サイト内で縦軸の日元と横軸の现钞买入价が交差する値が実際の両替レートです。100を现钞买入价で割ったものが1元に相当する日本円です。例:现钞买入价=4.98の場合、100÷4.98=20.08円
  • 僅かですが別途両替手数料がかかります。

個人両替商のご案内

  • 大連に関しては個人の両替商をご紹介できます。両替レートは銀行とほぼ同じ水準です。両替時には現地サポート員が立ち会います。


2.現金は手荷物として機内持込です!

  • 飛行機に乗る際、現金などの貴重品は紛失や盗難に遭わないためにも必ず手荷物で機内へ持ち込みましょう。預け荷物の中に入れるのは厳禁です。(紛失の可能性あり)

3.入学一時金の目安(学費/寮費)

参考:「大連外国語大学に1年間留学する場合の入学一時金」(1元=21円で試算)
  1. 学費1年分:384,300円(18,300元)※日本から国際送金する事をお勧めします。
  2. 寮費半年分(1人部屋70元/日):205,800(9,800元)※入居時に暫定で140日分を納めます。(2人部屋は40元/日)
  3. 入学申込金などの諸費用:42,000円(2,000元)1~3の合計=632,100円 この他に当面の生活費(食費)や携帯料金、一時帰国のチケット代(未購入の方)などが必要になります。(参考:大連外国語大学へ1年留学した場合の費用目安
  • 現地サポートをご利用の方には入学する大学と留学期間にから入学一時金を別途ご案内致します。
ポイント
  • 中国では学費の支払いに国際クレジットカードが使えない大学が多い。

     

  • 学費や寮費などの入学一時金は①日本から学費だけでも大学へ直接国際送金をしておく。②日本円を手荷物として持参して現地到着後に両替する。③日本の銀行で両替して人民元(但し20,000元まで)を用意する。※お勧めしません。

     

  • 日本から持参する現金は飛行機へ搭乗の際に手荷物として持ち込む必要がある。(預け荷物に入れるのは厳禁)

     

  • 中国の銀行で両替する場合は事前に予約が必要であり、実質、入学/入寮までに両替は間に合わない。1日に両替できる金額には上限がある。(5,000USD相当)

     

  • 現金を持ち運ぶリスクを減らすために国際デビッドカードを持って行く。寮費に関しては分割納入を認めてくれる大学が多く、何日かに分けて学内のATMから国際デビッドカードで現金を引き出し必要一時金に達した段階で納めても構いません。国際デビッドカードは現地で1日に引き出せる金額には上限(日本円換算で5万円程度)があります。

4.国際デビッドカード

中国語学留学 国際デビッドカード 三菱UFJ銀行
三菱UFJ銀行の国際デビッドカード
中国語学留学 国際デビッドカード 三井住友銀行
三井住友銀行の国際デビッドカード

国際デビッドカードは海外で使える日本のキャッシュカード

  • 国際デビッドカードを使って海外のATMから現地通貨を引き出すと、瞬時に日本の預金口座から日本円で引き落とされます。(※J‐Debitは海外で使えません。必ずVISAなどが付いた「国際デビッドカード」にする必要があります)

     

  • 既にお持ちのキャッシュカードを国際デビッドカードに切り替える事になりますが、切り替え後も日本では従来のキャッシュカードとして使う事ができます。日本のご家族がご本人(現地)へ仕送りする場合は、日本にあるご本人名義の銀行口座に入金するだけで良いため、国際送金などの必要がありません国際デビッドカードはクレジットカードではないため発行に審査はありません。最近では、国際デビッドカードを取り扱う銀行が増えてきています。
  • 中国では半年未満の短期留学者に対して口座開設を拒否する銀行が増えていますまとまった現金を学生寮内で保管するのはお勧めできません。また必要な都度、銀行に行き両替をするのは案外面倒です。そんな時にも国際デビッドカードがあれば便利です。

     

  • 夏期講座参加者など銀行口座の開設が出来ない留学生の対策として、学内の食堂や売店でのみ使用できる専用のカードを渡してくれる大学もあります。(学内にある専用の機械にカードと現金を挿入してチャージします。)中国ではアプリによるキャッシュレス決済が進んでいるため、食堂で現金払いが出来ない大学が多いです。

留学サポート会社の「外貨送金サービス」は必要?

  • 留学サイトなどが宣伝している「外貨送金サービス」は渡航後直ぐに現地通貨で受け取る事は出来ないものが多く、渡航の当日や翌日に学費や寮費を支払う場合、それでは間に合いません。よって高い手数料を払ってまで「外貨送金サービス」を利用する必要はないでしょう。Money Global のようなカードは基本的に国際デビッドカードと同じ機能です。

5.国際クレジットカード

国際デビッドカードとは別に1枚持って行きましょう
  • 入学時に納める学費と寮費分として人民元が足らない場合は緊急措置として現地のATMでキャッシングする方法もあります。翌月または翌々月の返済日までの利息はかかりますが止むを得ないでしょう。

     

  • 中国ではホテルにチェックインの際にデポジット(保証金=中国語で押金)として予定宿泊費用の3倍程度を保証金として納める必要があります。デポジットはチェックアウト時に返金されますが一般的には国際クレジットカードで支払います。